危険予知トレーニング(KYT)って、ご存知でしょうか?
みなさま、いつもエムエムインターナショナルのお役立情報をご覧いただきありがとうございます。今回は、危険予知トレーニング(KYT)についてご紹介したいと思います。
危険予知トレーニング(KYT)とは
危険予知訓練は、作業や職場にひそむ危険性や有害性等の危険要因を発見し解決する能力を高める手法です。ローマ字のKYTは、危険のK、予知のY、訓練(トレーニング)のTをとったものです。
危険予知訓練は、もともと住友金属工業で開発されたもので、中央労働災害防止協会が職場のさまざまな問題を解決するための手法である問題解決4ラウンド法と結びつけ、さらにその後、旧国鉄の伝統な安全確認手法である指差し呼称を組み合わせた「KYT4ラウンド法」としたものが標準とされています。
出典:厚生労働省 現場のあんぜんサイト
危険予知トレーニング(KYT)の目的
危険予知トレーニング(KYT)は、最終的には「先取り的」「参加的」な明るい「ゼロ災」職場風土づくりを目指します。また、労働災害を防止する目的で行われるもので、危険のポイントや行動目標を指差し呼称等、安全確認手法を確実に実行できるようにするためのトレーニングでもあります。
危険予知トレーニング(KYT)の実施
病院での治療のシーンを思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが、清掃の現場においても、危険予知トレーニング(KYT)を実施しています。様々な場面で起こり得ると考えられる危険を出し合い、注意喚起し、防止策を話し合ったりして進めています。これから年末にかけて、ご自宅での大掃除の時期でもありますので、自宅での危険予知トレーニング(KYT)を一緒にしてみませんか?
例①:窓の拭き掃除
脚立を使って、窓を拭いている場合
➡脚立は、平らな場所に置く。
天板が幅広くない脚立は、天板には乗ってはいけない。
うっかり開いてしまわないよう、窓の施錠を確認する。
身を乗り出さない。
洗剤を用いる場合には、手袋等を装着する。
例②:高いところの除塵
はたきを使って、埃を落とす場合
➡埃が目や喉に入らないよう、ゴーグルやマスクを着用する。
長いものを用いる際には、周囲に人がいないか、壊れるものが無いか、気を配る。
上を向いての作業になるので、足元に物を無いようにし、つまずいて転倒するのを防ぐ。
例③:トイレ清掃
洗剤を用いて、床の水洗い等をする場合
➡窓を開けるなど、換気をおこなう。
洗剤の用法用量をしっかり確認してから使う。
使用できるかどうか、使用箇所等、確認する。
洗剤は混ぜない。
濡れた床は滑りやすいので、足元には十分に注意する。
などなど、どの場面でももっと様々な起こり得る危険が見つけられたかと思います。例えば、脚立に乗る時には、誰かに支えていてもらう等、だれかと一緒にするのが良いです。万が一事故や怪我が発生した場合にも、そばに居てもらうことで、すぐに対処してもらえます。
加えて、「脚立あるから気を付けてね」「長いもの使っているから近づかないでね」「すべるから今入らないでね」等、周囲への声がけも大切です。コミュニケーション不足も、事故や怪我の原因になり得ます。周りの人と協力しながら、コミュニケーションを取りながら、安全に大掃除に取り組んでみてください。
危険予知トレーニング(KYT)、家の中ではもちろん、各職場や現場でも実施してみてはいかがでしょうか?(^^)