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この時期の年中行事などのあれこれ

7月中旬から8月の半ばくらいまでには、いくつもの年中行事や節気があります。それらをざっと見てみましょう。

土用丑の日

土用とは、立春・立夏・立秋・立冬それぞれの直前のおよそ18日間です。つまり四季のそれぞれに土用があるのです。立秋の前の、夏の土用の丑の日には、名前に「う」のつくものや黒いものを食べると良いとされており、うなぎが定番となってますが、本来、冬が旬であるうなぎを、夏の土用の丑の日に食べることは、江戸時代に平賀源内が流行らせたと言われています。ただ、奈良時代に大伴家持が『石麻呂に吾物申夏痩によしといふ物ぞ鰻取り食めせ』という歌を吉田連老に贈っています。そんな昔から夏痩せにはうなぎがいいと言われていたのですね。2025年の夏の土用の丑の日は、7月19日と7月31日、2回あります。ちなみに、春の土用の戌の日には「い」のつくものや白いもの、秋の土用の辰の日には「た」のつくものや青いもの、冬の土用の未の日には「ひ」のつくものや赤いものを食べると良いとされています。

『うつくしや雲一つなき土用空』 小林一茶

立秋

8月7日は立秋です。秋の始まりとなります。いくら暑くてもこの日からは残暑です。体感的にはまだまだ夏真っ盛りですが、『秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる』と藤原敏行が詠んだように、ふとした瞬間に秋の始まりを感じるようになっていきます。

『河風のすずしくもあるかうちよする浪とともにや秋はたつらん』 紀貫之

七夕

元来、旧暦7月7日の夜に行われるお祭りです。天の川の両岸に離された織姫と彦星の年に1度の出会いを祝います。織姫に手芸上達を願う中国での行事が奈良時代に日本に伝わったものだそうです。新暦の導入以降、従来通りの旧暦7月7日に行う地域、新暦の7月7日に行う地域、月遅れの8月7日に行う地域に分かれました。願いを書いた短冊を笹に飾ったこと、みんなありますよね。

『一年に七日の夜のみ逢ふ人の恋も過ぎねば夜は更けゆくも』 柿本人麻呂

お盆

祖先の霊をお祀りする行事です。旧暦を使用していた頃には、7月15日を中心に行われていました。2025年ですと6月に閏月が入ることもあって、ちょっと遅めの9月6日が旧暦の7月15日になります。明治に新暦を採用して以降、新暦の7月15日だと農繁期と重なる地域が多かったため、新暦の8月13日~16日をお盆(月遅れ盆)とする地域が多くなっています。ただ東京では新暦の7月13日~16日をお盆期間としているところもありますね。

『御仏はさびしき盆とおぼすらん』 小林一茶

お中元

中元は、元々、道教に由来する年中行事で三元(上元・中元・下元)のひとつ。旧暦で上元は1月15日、中元は7月15日、下元は10月15日に行われました。中元は道教では贖罪の日で、のちには、死者の罪を許すことを願う日となり、さらには祖先の霊を供養する盂蘭盆会と一体化しました。新暦では中元は、7月15日または8月15日に行われます。お盆と同じですね。
現在では、お中元といえば、お世話になった人に贈り物をする慣習となっています。贈る時期が地域によって違っていて、北海道では7月15日~8月15日頃、東北や関東では7月初旬~7月15日、東海・関西・中国・四国では7月中旬~8月15日、九州では8月1日~8月15日がお中元を贈るおおよその時期です。北陸はお中元の時期を7月1日~7月15日としている地域と、7月15日~8月15日としている地域に分かれています。沖縄の場合は、旧暦の7月15日前後にお中元を贈るしきたりとなっています。

『紙伸ばし水引なほしお中元』 高浜虚子

藪入り

江戸時代、商家に住み込み奉公していた丁稚や女中が、旧暦1月16日、7月16日に休暇をもらって親元に帰ることを藪入りと言いました。奉公人は主人から新しい着物をつくってもらい、小遣い銭も与えられたりしました。親元が遠方で帰れない者は、芝居見物や買い物で休日を楽しみました。
明治になっても、藪入りの日には、浅草などの繁華街は奉公人たちでにぎわいました。第二次世界大戦後、労働基準法が施行されたことにより労働スタイルが変化し、週休制が定着すると、藪入りは廃れました。

『藪入や覚えの石に川渉る』 湯室月村

エムエムインターナショナルの定期清掃

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