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2023年のビルメン業界、成長の決め手はデータ活用!?

ビルメンテナンス業界の市場動向・経営環境

ビルメンテナンス業は、ビルの清掃、保守、機器運転などを請負う事業者のことをいいます。
厚生労働省「労災保険収支状況」によれば、ビルメンテナンス市場の規模について、
1991年は2.3兆円でしたが、2016年は3.9兆円まで増加しています。今後も東京では
渋谷などの大都市を中心に大型ビルの新築が増えきていることもあり、首都圏においては
ビルメンテナンス市場規模の拡大が予想されます。

ビルメンテナンス業のビジネスモデルは、労働者を雇い入れ、受託した業務に
従事させるというもので、人件費が総費用の8割を占める労働集約的な事業です。価格競争が
激しく、コスト低減のために、パートやアルバイトといった非正規雇用がほとんどとなっており、
55歳以上の高齢者や女性が多数を占めています。いまだに3Kのイメージが強く、労働条件が
厳しいことから、人材採用が難しい状況が続いています。清掃分野ではビルメンテナンス
業界全体で9万人が不足すると言われることがあります。

今後、ビルメンテナンス業界の規模自体は拡大が予想されますが、他方で人手不足により
業界を支える労働力である供給が足りない状況になりつつあります。このような状況であることから、
建物を管理する場合にこれまで同じやり方では十分なメンテナンスを行うことが
難しくなることが予想されます。

お客様が欲しいものは「文字だらけ」の作業完了報告書?!

清掃 設備 報告書
これまでのビルメンテナンス業者の常識は、決められた時間内に、安く、施工を行う事でした。
しかし、そのやり方では、建物オーナーや企業の購買担当者の本当のニーズは満たされていなかった
可能性があります。どうしてでしょうか?

例えば、チェーン展開をしているスーパーマーケットの購買担当者や品質管理担当者は、
各現場の品質については「8時から9時までの1時間、3人で、清掃したのだから、これくらいは
綺麗になっているだろう」と思っています。清掃にも、ビルメンテナンス業者からは文字だらけの
紙の作業完了の報告書がFAXで届けられます。しかし、その報告書は改善点の記載もなく、
毎回同じような報告の内容になりがちでした。

購買担当者や品質管理者は、時間と人数を投入して清掃しているのだから、「やってくれているだろう」
「きれいになっているだろう」と思っていますが、実際の品質はブラックボックス化しており、
わからないことが多くなっていました。わからないことが多いので、ビルメンテナンス業者へ依頼する
発注内容も、正確性や腎属性の面で多くの課題をはらんでいることがありえます。

データドリブンで新しいビル管理を!

清掃 設備 データ活用
データドリブンとは必要なデータを収集し、判断に必要なロジックに基づいて決めていくことです。
昨今のDX化の進展により、複数の現場を、客観的で定量化した品質を、リアルタイムで把握することが
できるようになってきています。これらデータドリブンで決めることができるようになることで
「統計的な品質の定量化や可視化」、「現場の迅速な改善」、「品質の指標を定めることによる社員間の
認識の共通化」、「発注内容の決定プロセスの透明化」、などが可能となっていきます。
これからの人手不足が予想されるビルメンテナンス業界にとって、DXを活用することにより、
データドリブンで現場管理を行っていくことは、必須の条件となってきていると言えます。

さいごに

総務省は、これからはリアル空間から収集するデータが価値創出の鍵となることをWEBサイトで
解説しています。近年躍進した企業を見ると、
デジタル技術を用いて仕組みを再構築した企業が多くあります。

これからのビルメンテナンス業界にとって、DX化によるデータを活用する企業が成長していき、
またそのようなDXを推し進めるビルメンテナンス業者へ発注する企業が、効果的に建物管理を
実現できそうです。

当社、エムエムインターナショナルは、これまで記してきましたDXを活用した
建物管理の方法を広くご紹介しています。ビルメンテナンス業者をお探しの建物オーナーや、
企業の調達担当者の皆さんは、お気軽にお問い合わせください。

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