
梅雨入りとカビ
5月16日、気象庁は、九州南部が「梅雨入りしたとみられる」と発表しました。平年より14日早い梅雨入りです。九州南部が沖縄・奄美よりも早く、全国トップの梅雨入りとなるのは初めてのことです。ちなみに、日本気象協会は、4月24日に今年最初の「2025梅雨入り予想」を発表。今年の梅雨入りは、九州から関東は平年並みと見られ「6月上旬」に梅雨入りとなりそうとの予測。北陸、東北は平年並みか遅く「6月中旬」と見られています
五月雨(さみだれ)
梅雨に降る雨は、旧暦の5月ごろにあたるため、五月雨とも呼ばれます。
物事が一度で終わらずにだらだら続くことを五月雨式というように、延々と雨が降り続きます。
『いたづらに雲ゐる山の松の葉の時ぞともなき五月雨の空』 藤原定家
『山里の軒端の梢雲こえてあまりな閉ぢそ五月雨の空』 藤原定家
いつまでも続く雨にうんざりしている様子がうかがえます。
『五月雨をあつめて早し最上川』 松尾芭蕉
『五月雨や大河を前に家二軒』 与謝野蕪村
降り続いた雨が流れ込み、増水して川の流れは早くなります。ただでさえ日本三大急流のひとつとされる最上川ですから、それは早いことでしょう。そして、五月雨で増水した大河の前の2軒の家は見るからに心細いですね。早めの避難が必要と思われます。
そして、五月雨というとこの句が印象的です。
『五月雨の降り残してや光堂』 松尾芭蕉
短歌・俳句の中のカビ
梅雨の時期には気温も上がり、湿度も高いですからどうしてもカビが生えやすくなります。「梅雨(ばいう)」という言葉も、元々この時期はカビ(黴)が生えやすいので「黴(ばい)雨」と呼ばれていたのが、同じ音の梅になったという説もあるくらいです。
『徐ろに黴がはびこるけはひあり』 松本たかし
この時期はまさにその通りです。
『さみだれて畳のうへにふく黴を寂しと言はな足に踏みつつ』 斎藤茂吉
しとしとと雨が降り続くなか、畳にカビが生えてるのを足裏で感じているのでしょうね。
『臙脂の黴すさまじき梅雨のかゞみ哉』 飯田蛇笏
鏡に猛烈に生えたエンジ色のカビ。これはもしかしたらカビではなくて、風呂場などによく生える酵母菌のロドトルラかもしれません。
『かうして暮らして何もかも黴だらけ』と、種田山頭火は詠んでいます。そして、
『黴だらけの身のまはりをあらうてはあらふ』となります。
『なつかしき紺の表紙の黴の本』と、高浜虚子。
『家中の黴るはなしも可笑しけれ』
『山寺に仏も我も黴びにけり』からの
『黴の中わがつく息もかびて行く』のだそうです。
短歌も俳句もカビだらけですね。
梅雨入りの前にカビ対策、「ピュアテクトモールド」
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