ホテルの客室清掃後のインスペクション(チェック)について
ホテル客室清掃はアメニティをセットする際に、場所、向き、お泊りになるゲストの人数を把握しなければなりません。
ホテルによって決まりは異なるものの、ルールは存在します。
インスペクションとは?
実際、客室清掃スタッフにもトレーニングを行い、決まったルールに従って客室清掃を実施してもらいます。
しかし、清掃スタッフは全員個性があるため、確実に統一できるものではありません。
その為、ホテル客室清掃業務にはほとんど、インスペクター(清掃点検担当者)がいます。
客室清掃スタッフに比べインスペクターが1日にこなせなければならない部屋の点検が圧倒的に多く、その業務を担当する方も固定されています。
ゲストが実際に泊まるのは、清掃作業のみで終わらず、必ずインスペクターがインスペクション(チェック)を実施していて、いつも統一されている客室になってからです。
インスペクションをする際は何をチェックする?
その分インスペクターの責任はとても大きく、点検ミスが許されません。
ただ、インスペクターも人である以上、どこかでミスは発生してしまう場合もあります。
客室において多くある不備の特徴は、
残毛、埃、私物(前泊者)など、前泊者の痕跡があるかないかであります。
特に残毛、埃は点検を行った時間帯にも関係性があり、午前中であれば目立つものが
夕方になると暗くなってしまい、まったく目立たなくなることもあります。
インスペクションのミスを防ぐためには!
このようなインスペクションの不備を防ぐためには、
まず、残毛や指紋などを点検する際には、同じ場所や物を多角度で確認する必要があります。
正面からは見えないものが45°の角度から見えたり、しゃがんで見上げたら見えたりもします。
また、明るい環境を作ることも大事です。
夕方になった場合は、全室の電気をつけ、それでも足りなければスポットで使用できるライトも有効です。
また、前泊者の私物などについては確実ではないことは必ず確かめることも必要です。
例えば、テレビ台の引き出しをいつもの動線であれば確実にチェックしているはずですが、この部屋は見たか見ていないかわからなくなることがあり、ここまで来たからきっとチェックしたはずだと思い、スルーすると必ずそこから不備が発生します。
そのため、わからない場合は通常であれば「こうだからきっとではなく」、「自分が見たか、見ていないか」を確実にすることが大事であります。
最後に
今回は、客室のインスペクションについて説明させていただきました。いかがでしょうか?ホテルの客室清掃は意外と奥が深く、まだまだご紹介できる部分が多くあります。次回は実際の清掃のオペレーション(運用)の効率化についてご紹介します。よろしくお願いいたします。
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