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次世代エネルギー水素とアルカリ電解水

水素は、宇宙で最も豊富に存在する元素です。宇宙に存在する元素の90%以上を占めているとも言われています。太陽をはじめ宇宙の恒星のほとんどが水素の核融合反応によって光っています。
その水素原子2つが結合した水素分子(分子式H2)。常温常圧では無色無臭の気体として存在するこの水素ガスが、人類のエネルギーの未来を担う存在になろうとしています。

水素社会の実現に向けての動き

利用時にCO2を排出しない、次世代のエネルギーとしての期待が大きい水素。
日本においては、2014年4月11日に閣議決定された「第四次 エネルギー基本計画」において、水素を将来の二次エネルギーの中核と位置付けています。

そして、水素エネルギーの製造、輸送・貯蔵、利用の各段階で目指すべき目標とその実現のための産学官の取り組みをまとめた「水素・燃料電池戦略ロードマップ~水素社会の実現に向けた取組の加速~」が 2014年6月23日に公表されました。
さらに、2017年には、世界初の水素の国家戦略である「水素基本戦略」が策定され、水素を供給する側の国際的なサプライチェーン構築に向けた取り組みや、利用する側のFCV(Fuel Cell Vehicle:燃料電池自動車)、FCバスや水素ステーションの普及、水素発電の商用化などの取り組みを掲げました。

※石油、石炭、薪、水力、原子力、風力、地熱、太陽光など、自然から直接採取できるエネルギーを一次エネルギーと言います。一次エネルギーを転換・加工することで得られる電力、都市ガス、ガソリンや灯油など、消費者が使う形態に転換されたものが「二次エネルギー」です。

2023年6月6日には「水素基本戦略」を改訂。2020年10月に出された「2050年カーボンニュートラル宣言」、そして2022年2月のロシアによるウクライナ侵略からの世界のエネルギー需給構造の変動という大きな出来事を受けて、水素社会実現の加速化に取り組んでいます。

水素の製造方法について

水素は、さまざまな原料からつくれるというのも特徴のひとつです。水の電気分解でつくれることはもちろん、石油や天然ガス、石炭などの化石燃料からもつくることができます。メタノールやエタノール、さらには下水の汚泥や廃プラスチックなどからもつくることができます。また、光合成細菌や嫌気性細菌などの微生物を用いた水素生産の研究も進んでいます。エネルギーを安定的に確保するという「エネルギー安全保障」の観点から見ても、さまざまなつくり方ができる水素は非常にメリットが大きいのです。

出典:資源エネルギー庁 燃料電池推進室「水素・燃料電池について」
第1回水素・燃料電池戦略協議会(2013年12月19日)【参考資料[3]】

そのさまざまなつくり方の中でも、水の電気分解は、よく知られているものです。小中学校の理科の実験で体験した人もいるのではないでしょうか。
現在実用化されている水電解装置には、水酸化カリウムの強アルカリ溶液を使用する「アルカリ型水電解装置」と、純水を使用する「固体高分子(PEM)型水電解装置」の2種類があります。

出典:国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
「NEDO水素エネルギー白書」

水の電気分解には電力が必要となります。この電力に太陽光や風力などの再生可能エネルギーからの電力供給を活用することで、化石燃料に依存しない持続可能なエネルギー供給が実現でき、カーボンニュートラルへ向けての大きな前進となる、というわけですね。

ところで、この水電解装置、仕組みとしては電解水を生成する装置と同じです。アルカリ型電解装置に、水酸化カリウム水溶液でなく、水道水や塩化ナトリウム水溶液を入れ、電力を調整すると、プラス極には酸性電解水が、マイナス極にはアルカリ電解水が生成されますね。もちろんマイナス極には微量ながら水素も生成されることでしょう。

アルカリ電解水の効能

さて、このマイナス極にできるアルカリ電解水とは、どんな性質を持つものなのでしょう?
アルカリ電解水にはタンパク質を溶解させたり油脂を乳化させたりする力があります。日常生活でつく汚れにはタンパク質や油脂が混じったものが多いので、それらへの洗浄効果が期待できます。また、汚れの大部分が酸性です。アルカリ電解水はその名の通りアルカリ性ですから酸性の汚れを中和して落としやすくしてくれます。

洗剤でテーブルを掃除する際には、洗剤で掃除したあとに2度拭きが必要ですよね。残った洗剤を水拭きで拭き取る必要があります。しかし、アルカリ電解水はそもそも水ですから、アルカリ電解水をスプレーして拭き取るだけで掃除は完了。2度拭きは必要ありません。

このように日常の掃除にとても便利なアルカリ電解水、エムエムインターナショナルではお手軽に使いやすいボトル入りのアルカリ電解水の販売を開始しました。興味のある方はこちらをご覧になってください。

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